この記事では「真・三國無双 ORIGINS 第四章 孫策、江東に起つ 劉備、下邳に惑い 曹操、官渡に雌雄を決す(呉ルート)」のストーリー感想を書いていきます。
以降、ネタバレが含まれておりますので、閲覧の際はご注意ください。

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牛渚の戦い
袁術に別れを告げ、揚州・呉郡に軍を進めた孫策。
この地の支配者である劉繇を退けて江東に国を建てるべく、まずは牛渚の砦を取る。
出だしからいきなり、主人公が孫策達に新衣装をお披露目します。
呉のイメージカラーは勿論赤なので、てっきり赤い衣装になるのかと思いきや、引き続き黒を基調とする衣装でした。
もしかすると新衣装は全ルート共通なのかもしれませんね。
これまで来ていた衣装と比べると鎧部分が増え、騎士のような雰囲気があります。

勝手に姫様親衛隊に入れられた主人公が、ますます親衛隊っぽくなってしまいました。
そして戦いが始まると、途中で周泰・蔣欽が駆けつけて仲間になってくれます。
これまで無口キャラとしておなじみの周泰でしたが、今作は主人公がそれを上回る無口キャラとなったせいで、結果的に周泰がこれまでより多弁に見えました。
ちなみにストーリー本編の話ではありませんが、周泰との交流イベントでは、案の定どちらも口数が少なすぎてそもそも交流が成立していないという深刻な事態に直面しています。

ここから2人が仲良くなる日は来るのでしょうか。
神亭の戦い
牛渚の砦を取った孫策軍は、神亭山まで進軍。
そこでは敵総大将・劉繇自らが軍を率い、大規模な陣を敷いていた。
江東に基盤を得るため、孫策は劉繇との決戦に挑む。
この戦いでついに、劉繇軍の将として太史慈が登場。
発売前の紹介にて太史慈には異なる衣装カラーがあると言われていましたが、孫策軍加入前までは衣装がいつもの赤ではなく、青になっています。

実は別ルートで先に太史慈と会う事が出来るので、前から知っていた人も多そうですね。
ちなみにこの戦いの太史慈で非常に良かったのは、周瑜の作戦によって彼が孫策軍へ寝返ったと勘違いした劉繇が、帰還した太史慈を閉門して拒絶したシーン。
ここで太史慈は迷わず門の前で防衛を決意し、最後まで劉繇を守ろうとします。
信義を重んじる太史慈らしさが最もよく表れていたシーンで、とても好きでした。
別ルートでの活躍といい、今作は太史慈の扱いも格段に良くなっていたように思えます。
呉郡制圧戦
劉繇を退け、曲阿に本拠地を得た孫策軍。
この勢いを脅威と見た江東の諸勢力が連合し、こちらへ敵対してきた。
孫策は彼らを倒す事で、孫家の国を打ち立てんとする。
ついに孫策軍が江東随一の勢力となる大事な一戦。
戦闘が開始すると敵将・董襲が正面から堂々と勝負を挑んでくるのですが、
孫策はそんな彼の勇敢さが気に入ったのか、撃破した瞬間に「お前も来るか?」とたちまち仲間にしてしまいます。
なんというか、三国志なのに少年漫画の主人公感がありますね。

その一方で勝利後、孫策がすべてやりきった感を出してくるので不穏な気持ちにさせられます。
ちなみにストーリーとはまったく関係ない話なのですが、呉郡制圧戦プレイ中「あれ、このBGM知ってる!」と思って調べたら真・三國無双2の急襲(ENDLESS FIGHT)でした。
個人的に2のBGMは歴代の中でもトップクラスで好きだったので嬉しかったです。
袁術討伐戦
伝国の玉璽を手に入れた袁術は、帝を僭称。
この事態を見かねた朝廷から袁術討伐の詔勅を受けた孫策は、曹操・劉備・呂布らと共に寿春へ赴いた。
孫策の熱い快進撃に気を取られていましたが、まだ袁術が残っていました。
ここまで太史慈以外は顔有りではない敵ばかりだったので、久々に顔有りの総大将と戦えるのは嬉しいですね。
しかも味方に至っては、曹操・劉備・呂布の軍が勢揃いという豪華面子となっております。
名軍師から豪傑まで揃っているため、袁術がオーバーキルされそうな勢いです。

実際戦闘中は郭嘉・周瑜が指揮をする中、呂布・関羽・張飛が猛攻を仕掛けているという無双OROCHIでもなかなか見られない状態になっていました。
そしてやはりオーバーキルだったのか、袁術はあっさり敗北してしまいました。
そこから彼の最期を見られるのかと思いましたが、以降出番がないまま退場していきます。
袁術は主人公と交流イベントがない人物だったせいか、個人としての掘り下げはほとんど無いようです。

交流イベントがあったら、かの有名な蜂蜜の話を見る事も出来たのでしょうか。
ちなみに袁術討伐戦勝利後、魯粛が初登場し孫策軍に加入します。
これにより周瑜が軍師ワンオペ状態から解放されました。
西塞山の戦い
帝より「荊州を攻め、劉表を討て」との詔勅が来た。
この裏に曹操の思惑がある事を察しながらも、孫策は父・孫堅の在り方を尊重し、あえてこの詔に従う事を決意する。
今回劉表軍で指揮を執っているのは、かつてその孫堅を討った張本人・黄祖。
孫策軍はこの戦いで仇討ちを果たさんとする。
いよいよ孫堅の弔い合戦なのですが、戦闘前から周瑜が孫策に反発する勢力への対応に、苦心している様子を見せ始めます。
あの周瑜がどことなく弱気になっているのもあり「そろそろくるか……。」と嫌でも分からされてしまいました。
そして戦闘中においても、肝心の黄祖を討ち漏らしてしまった上、彼から孫策は何か対策を講じなければいけない脅威であるとハッキリ認識されてしまいます。
更に戦闘後は追い打ちをかけるように、主人公と縁のあるオリジナルキャラクターが孫策を全否定し、その命を狙っている事が判明。
戦闘前から反孫策への対応が手一杯だったにも関わらず、敵は増える一方です。

戦闘前、戦闘中・戦闘後の三段階で丁寧にフラグを立ててきます。
そんな不穏な空気が一気に強まってきた孫策軍ですが、ここで呂蒙が初登場。
孫策軍に加入します。
てっきりこの頃の呂蒙は武一辺倒かと思いましたが、初登場時から既に勉学に励んでいるようです。
ここから交流イベントで呂蒙の成長物語が見られるのでしょうか。
呉郡鎮圧戦
山越の蜂起を機に呉郡各地で孫策への反乱が起きた。
今回から主軍を孫権に任せ、後ろに下がっていた孫策だったが……。
戦闘前から古参組が妙な空気を出してくる上、主人公がいきなり「嫌な予感がする」と言い出したので、覚悟を決めました。
しかもよりによって今回は、孫権が主軍を率いる総大将となるため、孫策まで手が回らなそうな気配がします。

ここまで露骨だと、もうみんな分かってて嗅がせに来てますよね。
そして戦闘が開始すると、案の定孫権が狙われ続けます。
おかげで孫策を気に掛ける余裕がまったくありません。
むしろ孫策を守る以前の問題で、先に孫権が討たれてゲームオーバーになる事もありました。
そのため終始孫権を必死で守っていた訳ですが、そうこうしている内に孫策がマップ内からいなくなっていました。
結局戦闘後も孫策は見つからず、全軍撤退してしまいます。

孫策生存ルートもあるそうですが、これは条件が難しそうですね。
しかし撤退の際、やはり周瑜は孫策を諦められず、自ら探しに行こうとします。
そんな彼を程普が厳しく叱咤した後、黄蓋が周瑜の気持ちに寄り添いながら説得していた場面が印象的でした。
孫堅を守れなかったという悔いを持って生きてきた古参組だからこそ、その言葉の裏にさまざまな想いを感じますね。
ちなみに今回の孫策は于吉ではなく、代わりに主人公と因縁があるオリジナルキャラクター・白鸞という人物の術によって討たれてしまいます。
孫策を失う時はもっと絶望して悲しむものと覚悟していたのですが、正直この白鸞が孫策を排除する理由に納得がいかず、この時は悲しみ以上にモヤっとした気持ちが上回りました。

その理由で曹操じゃなくて孫策?!というツッコミが止まりません。
最後に
次から次へとフラグを見せつけられ、ずっと不穏な気持ちにさせられた第四章。
納得出来ないのでもう1度やり直して孫策を助けたい!
という想いも強いのですが、ここから孫権がどう立て直していくのか見てみたい気持ちもあったので、このまま第五章へ進みたいと思います。
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