ネタバレ「真・三國無双 ORIGINS 第二章 董卓、都に凶を行う 諸侯、曹操に応じ集う」ストーリー感想

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この記事では「真・三國無双 ORIGINS 第二章 董卓、都に凶を行う 諸侯、曹操に応じ集う」のストーリー感想を書いていきます。
過去作とはまた違う解釈の董卓討伐だったので、見ていて新鮮でした。



以降、ネタバレが含まれておりますので、閲覧の際はご注意ください。


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幽州鎮圧戦

黄巾の乱の後、冀州で県尉として職務に当たっていた劉備。
しかし現在は冀州を出ていき、旧知の公孫瓚がいる幽州に身を寄せていた。
劉備は公孫瓚への恩のため、幽州で起こった反乱の鎮圧に向かう。

第二章開始で劉備から「忘れられぬお前に」「お前を恋しく思うことがあるらしい」と急にラブレターのような書簡が送られてきます。※反乱の鎮圧戦への誘いです。
相変わらずの人たらしぶりですね。

更に勝利後は、第一章と同じく関羽とサシで語らうイベントが挟まれたり、交流では張飛から熱烈な勧誘を受けたりと、桃園三兄弟による主人公包囲網が完成されつつありました。
ここまで徹底的に流れを作られると「劉備以外のところになんて行けるのか?」という心情にさせられるのですが、ここから曹操軍&孫堅軍が追い上げが始まるのです。

薬草売りとの出会い

滞在している宿屋の主人から「部屋の香が切れたのだが、仕入先の薬草売りが見つからない。探し出して欲しい」と依頼された主人公。
無事に「元化」と名乗る薬草売りを見つける事に成功した。
元化は主人公の記憶喪失に関心を持ち、その治療方法を探すため旅の同行者となる。

はじめはオリジナルのキャラクターかと思っていたのですが「元化」というのは、かの麻酔を開発した神医・華佗の字(実名とは別で与えられる名前)だそうです。
華佗には何となく老人のイメージを持っていたので、美少年として登場したのは意外でした。
同一人物なのか、それとも華佗の関係者があえて字で名乗っているのかは分かりませんが、彼の真意についても気になるところです。

せきゆら
せきゆら

有名な「華佗」の方で名乗らないのは、何か理由があるのでしょうか。

荊州鎮圧戦(凶星の乱)

主人公の元に、黄蓋から賊徒鎮圧を依頼する書簡が来た。
これに応じた主人公が、彼のいる荊州・長沙へ向かうと孫堅の娘・孫尚香と出会う。

過去作よりも早いタイミングで孫尚香が登場。
今作では容姿が幼めになっていたのもあり、性格ももっと子供らしくなっているかと思っていましたが、意外にもこれまでより大人しめになっていました。
荊州鎮圧戦で主人公と同行したい意思を伝える時も「予定外の戦力である自分の方が、全体への影響も少ないから」と客観的に状況を見た上での理由付けまでしていたりと、むしろ大人びた印象すらありました。

せきゆら
せきゆら

ちなみにこの戦いでは黄蓋・孫尚香の両方から一緒に行きたいと言われるので、地味にどちらを選ぶか悩まされる場面でもあります。

ちなみにこの戦いで孫尚香は主人公を気に入るのですが、これを見た彼女の親衛隊から「顔が良いからって抜け駆けするなよ!」と現代でもありそうな内容の書簡が送りつけられてきます。
プレイヤー側もムービーを見るたびに主人公のイケメンさにビビッていたのですが、どうやら主人公がイケメンなのは公式設定のようです。

せきゆら
せきゆら

親衛隊曰く、同じ「見た目が良い奴」として兄(孫策と孫権)・周瑜が書簡で挙げられていたあたり、主人公の顔面偏差値はこの時代でもかなり高いようです!

涼州鎮圧戦

羌族の侵攻に乗じ、韓遂が反乱を起こした。
主人公は涼州へ赴き、董卓と共に反乱を鎮圧する。

打倒董卓の第二章!と思っていましたが、その前に彼と共闘する機会を得られました。
この戦いで董卓の思想は、朝廷の権威も届かない無法地帯・涼州にて激しい生存競争を見てきたからこそ生まれたものである事が語られます。
元々董卓の思想自体は分かりやすいものでしたが、今作ではそれが涼州の厳しい風土によって裏打ちされたものであるという設定を追加した事で、より筋の通った人物に仕上がっていたように思えます。

せきゆら
せきゆら

これなら強者との戦いを求める呂布が従うのも納得です。

白波討伐戦

白波」と名乗る黄巾の残党がいまだ各地で暴れまわっている。
主人公は何進率いる官軍と共に、討伐に向かう。

ここでは袁紹・袁術と共闘する事になりますが、まだ主人公とは知り合っていないため直接会話するイベントはありません。

しかし総大将である何進の「賊に襲われた民の救援よりも、白波の討伐が最優先」という意向とは逆に、戦闘中袁紹が「我らが、民の窮状を顧みぬ訳にはいかぬ」と道理を説いて村を救いに行くという、これまでの彼らしからぬ言動が印象に残りました。
まだ今作の袁紹については分からない部分が多いものの張角や董卓同様、ネタ枠に近いキャラ付けから脱していそうな気配が出ていたため、この時点でもう期待大です。

せきゆら
せきゆら

「名族」と連呼しなくなったり、声もどこかキリッとしているように聞こえました。

王允・貂蝉との出会い

郊外で兵士達から襲撃を受ける王允と貂蝉。
偶然通りかかった主人公は、彼らに加勢して兵士達を撃破する。

この機に王允からその腕前を見込まれた主人公は、彼の食客として働く事となる。

ついに出てきました貂蝉。
今作の彼女は間者として育てられ、王允の剣として戦闘力を磨いてきたという設定に変わっています。
そのため初登場時からいきなり高い戦闘力を見せつけ、過去作のかよわい彼女しか知らなかったプレイヤーをおおいに驚かせてきました。
今作の董卓は理性的で色仕掛けが通用しなさそうだったので、貂蝉がどう対抗するのか気になっていましたが、普通に物理で仕留める気満々ですね。

その一方で、間者でありながら主君・王允への忠義に溢れた騎士道精神のようなものがあったりと、内面にも大きな変化がありました。
5の悪女路線に振り切った貂蝉も好きでしたが、こちらの貂蝉もプレイヤー側が感情移入しやすいキャラ付けですごく良いです!

せきゆら
せきゆら

貂蝉がズボン(?)を履いている衣装は珍しいと思っていましたが、動きやすさ重視だったんですね。

十常侍の乱

帝が崩御した機に乗じて、宦官を排除しようと目論む何進。
協力者として彼に招かれた王允達は董卓・曹操・袁紹と合流するが、都から変事の気配を察した董卓は、都の外に敷いた陣へと去っていってしまう。


その後、宦官の罠により何進が討たれたとの報が飛び込み……。

しばらく出番がなかった曹操軍が、ここでようやく再登場します。
更にここで旧知の仲である曹操と袁紹のやり取りがあるのですが「容赦なくダメ出しする曹操と、それに怒らずやや呆れ気味になる袁紹」から、旧友ならではの距離感を肌で感じ取れるようになっていたのがとても良かったです。

せきゆら
せきゆら

これは官渡の戦いのストーリーも面白くなっていそうです。

しかしそうこうしている内に何進が討たれ、気持ちが追いつかないまま十常侍の乱が始まります。
この時、先の状況をすべて見通し、外で帝が来るのを待ち構えていた董卓の先見力がすごすぎて、悪役ながらもまた好感度が上がってしまいました。

せきゆら
せきゆら

董卓が政権を掌握するまでの過程にストーリー性を持たせると、ここまで見方が変わるものなのですね!

董卓暗殺失敗

帝を庇護下に置いた董卓は、天下を統べる権力を手に入れ、専横を極めてしまった。
情勢を見かねた王允は董卓を討つ事を決意。

協力者である曹操に、主人公と貂蝉をつけて暗殺計画を実行したが……。

ステージ開始前に董卓暗殺失敗のムービーが流れるのですが、結果が分かっていても緊迫感がありました。
逃亡時のアクションといい、呂布初登場で与えられる絶望感といい、あまりにも見応えのある映像だったので、ステージ開始時には「え、こんな気持ちで戦闘させられるの?!」と困惑しました。

せきゆら
せきゆら

いざ戦闘が始まると、呂布に加えて張遼や賈詡までいるのは、あまりにも無理ゲーすぎます。

ちなみにこれまでは早い段階で董卓の元へ潜入していた貂蝉でしたが、今作ではここで捕まってしまい、王允とともに董卓軍へ吸収される事となります。
直接殺されかけたにも関わらず、王允・貂蝉を処刑どころか牢屋にも入れない董卓に驚いたのですが、それだけ余裕があるという事なのでしょうか。

汜水関の戦い

董卓暗殺に失敗した曹操は、もはや大軍をもって攻めるしかないと判断。
諸侯へ董卓討伐の檄文を発した。
これに応じて袁紹を盟主とした孫堅・劉備・袁術らによる反董卓連合軍が結成される。

体験版プレイ済の方には最早おなじみの汜水関。
事前の予告通り、呂布は体験版のみの仕様となっているため、本編では登場しません。

その一方でストーリーは、体験版にはなかった李典・楽進との出会いや、徐々に内部の関係が悪化していく反董卓連合軍の様子が描かれています。
中でも孫堅に対する袁術の態度は、前作以上に悪役ぶりが上がっていて良かったです。

せきゆら
せきゆら

華雄もそうでしたが、袁術も最近登場したばかりの新武将のせいか、キャラクターに大きな変化はなさそうです。

虎牢関の戦い

反董卓連合軍は汜水関を抜き、洛陽への最後の関門・虎牢関へと到達。
ついに董卓を追い詰める事に成功したが、董卓は洛陽に火を放って逃亡してしまう。

勝利後、逃亡した董卓を追うか追わないかで、曹操と袁紹の考え方の違いがハッキリ見えたように思います。
そして過去作では名族である事自体がすべてといわんばかり言動をしていた袁紹ですが、今作の彼は「天下の復興」というしっかりとした目的を持って行動している事が、明らかになりました。

せきゆら
せきゆら

この袁紹にならついて行きたくなりますね!

そしてこの後、孫堅が焼け野原となった洛陽で、帝の所有物である玉璽を発見するというお決まりの流れがあるのですが、今回は玉璽の在り処について袁紹と孫堅が衝突したことをきっかけに、反董卓連合軍が一気に瓦解していく展開にしています。
これまで過去作において、劉備や曹操がこの件に言及する事はなかったのですが、今回表立って袁紹と孫堅が衝突する姿を見た事で、彼らの玉璽に対する考え方まで知る事が出来て面白かったです。

別れと最期

戦いの後、主人公の元に貂蝉が最後の挨拶に訪れる。
彼女は、逃亡した董卓がまもなく倒れると断言する。

貂蝉は呂布をけしかけ、董卓を殺害するよう誘導していました。
今作ではもうやらないのかと思っていましたが、最後でついに美女連環の計発動です。
過去作とはまったく違う流れで鮮やかに美女連環の計へと話が繋がっていったので、つい感動してしまいました。

せきゆら
せきゆら

オリジンの貂蝉に連環の計をやらせるのは、あまりにも酷ですが……。

そしてついに董卓が倒されるラスト。
追い詰められた董卓は、自身の最期を静かに察知したところを呂布に斬られました。
以前は恨み言を口にしながらの最期が多かった分、今作の董卓にはかえって潔さがあって良かったです。

最後に

第一章に続いて、第二章も素晴らしいストーリーでした。
華雄だけ個人として注目される機会がほぼ無いまま、体験版と同じ散り際だったのは惜しい気もしますが、それ以外は武将はどれも魅力的に描かれていたと思います。

また呂布についても第三章以降で出番があるせいか、第二章では戦闘での活躍が中心となっていたため、ストーリー感想となると、意外に出番がありませんでした。

せきゆら
せきゆら

今回で退場する董卓・貂蝉に尺を使っていたように思えます。

そして次回の第三章からは、ついに曹操・孫堅・劉備でルートが分岐します。
全ルートクリアする予定なので、どこから始めても良いのですが、真・三國無双シリーズでは出来る限り毎回孫尚香から始めるのが、己の中の恒例となっているので、呉ルートに行きたいと思います。

せきゆら
せきゆら

呉ルートは、悪役としてヘイトを稼ぎまくった袁術との戦いを見られるのが楽しみです。

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