感想「真・三國無双 ORIGINS 第五章 劉備、草廬を三顧し 隆中に三分の策定まる 然して 英雄、赤壁に決戦す(蜀ルート)」ネタバレ注意

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この記事では「真・三國無双 ORIGINS 第五章 劉備、草廬を三顧し 隆中に三分の策定まる 然して 英雄、赤壁に決戦す(蜀ルート)」のストーリー感想を書いていきます。


以降、ネタバレが含まれておりますので、閲覧の際はご注意ください。


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汝南の戦い

劉備を脅威と見なしたか、曹操は大軍をもって汝南に攻め寄せた。
曹操軍をかわし、荊州へ逃れよ。
(ゲーム内の説明より)

趙雲に周倉と、頼もしい臣下が増えてきた劉備軍は今後について話し合うのですが、満場一致で「分からない」という結論に達しました。
なんてこった。
そしてここでようやく一同は、この軍には軍師がいないという欠点に気が付きます。
しかし軍師探しのために城を空ける訳にもいかず、結局この話はうやむやになりました。

せきゆら
せきゆら

もう最終章ですよ!

そうこうしている内に、再び曹操軍が攻め寄せてきました。
この大軍を前に防衛は難しいと判断した劉備は城を放棄し、劉表の元へ逃亡を図ります。
道中、曹操軍とぶつかった時の立ち回りは主人公に任せつつ、誰1人欠ける事なく固まって行動する事にしました。
そのためこの戦いは、誰か1人が撃破されただけで敗北となります。

せきゆら
せきゆら

劉備以外がやられてもアウトとは、なんだか嫌な予感がしてきました。

そんな不安を抱えた中、戦闘が始まると、すぐに1人ずつ軍から離脱し、各地で戦闘を始めます。
これは完全にプレイヤーが敵を倒して全員連れ戻さなければ敗北する流れです。
さっきの話聞いてたか。

せきゆら
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やっぱり軍師が必要なんだなって思いました(小並感)

新野の戦い

荊州を守る劉備の元に、曹操軍が鉄壁の陣をもって攻め寄せた。
徐庶に従い、八門金鎖を敗れ。

(ゲーム内の説明より)

戦いの前、劉備軍を迎えた劉表との宴会にて、蔡瑁(劉表の部下)に暗殺されそうになった劉備が行方不明となる事件が発生しました。
主人公達の捜索によって劉備は無事発見されましたが、行方不明の間はなんと水鏡先生の庵に逃げ込んでいたと言います。
全ルートでいきなり水鏡庵を龐統に任せ、姿を消してしまう水鏡先生でしたが、ここでようやく行方が判明しました。
突然訪れてきた劉備に軍師不在の現状について語られた水鏡先生は、ついに臥竜・鳳雛の存在を教えてくれます。

せきゆら
せきゆら

ようやく軍師の当てに辿り着きました。

現状を変えるには、やはり軍師の存在が不可欠であると考えていた劉備は、臥竜・鳳雛の情報収集を開始。
しかしこのタイミングで再び曹操軍が攻めてきます。
またもパワー軍団でゴリ押すしかないのか……
そう思いかけていたところで、ついに軍師・徐庶が劉備の元へ来てくれます。
実は徐庶は以前から主人公とは知り合いであり、ひそかに劉備に仕えたい意思も見せてきたのですが、ここでようやく決断してくれました。

せきゆら
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これでようやく、軍師がいる戦いが出来ます。

ちなみに今作の新野の戦いでは、八門金鎖の陣を盾兵が再現してくれるのですが、想像以上に陣形が綺麗すぎて、見ているだけでテンションが上がりました。
関羽千里行といい、劉備軍限定のステージは、過去作よりもはるかにパワーアップしている気がします。
これを徐庶の指示に従って崩すか、全部無視してやっぱりゴリ押しで突破するかは、プレイヤー次第です。

せきゆら
せきゆら

この自由度の高さも含めて、好きなステージでした。

そして勝利後、軍師がいる戦に手応えを感じた劉備軍でしたが、この戦で曹操軍に目をつけられた徐庶は、母親を人質に取られてしまいます。
このまま劉備の元に残るか、母親のために曹操に仕えるか葛藤した徐庶は、最終的に後者を選びます。去り際に臥竜と鳳雛の正体について教えるノルマも達成し、徐庶は離脱してしまいました。

せきゆら
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曹操軍サイドではこのくだりが省略されていましたが、こうして見てみると完全に曹操軍が悪者なので、仕方ないかもしれません。

博望坡の戦い

策をもって曹操軍を退けるため、諸葛亮は博望坡を戦場に選んだ。
諸葛亮に従い、曹操軍を退けよ。
(ゲーム内の説明より)

徐庶からついに臥竜と鳳雛の情報を得た劉備は、臥竜・諸葛孔明を迎えることを決意。
諸葛亮を説得するコツまで徐庶から教えてもらった劉備は、ここからかの有名な三顧の礼をやってくれます。
やはり蜀ルートは定番の名シーンが多いので、世界観に没頭しやすいのが良いですね!
更にそこへオリジナル要素として、以前から諸葛亮と知己である主人公が、彼の仕えるべき相手は自分で試してみたいという意思を尊重し、あえて見守る立ち位置で関わってくるのが、オリジンならではのストーリーといった感じで面白かったです。



そして最終的に諸葛亮を迎える事に成功すると、妻の月英も共に劉備軍に加入してきます。

せきゆら
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実は月英&主人公も以前から知り合いで、諸葛亮との結婚前に主人公を採寸して等身大人形を作ろうとする謎イベントがありました。
嫁入り道具として持っていってたらどうしよう。





しかしいまだ諸葛亮は張飛達臣下からの信頼を十分に得ていなかったため、丁度このタイミングで都合良く攻め寄せてきた曹操軍との戦いを通じて、彼らからの信頼を勝ち得る事になります。

曹操軍サイドでは唯一李典が諸葛亮による策の気配に勘づき、その阻止に貢献しましたが、今回は敵でもその勘が発揮されるので厄介でした。

せきゆら
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その分、こちらから初めて策で曹操軍を追い詰めた瞬間は爽快感がありました。

勝利後、劉備軍全員からその力を認められた諸葛亮。
しかし過去作の諸葛亮とまったく違っていたのは、ここから劉備軍を飛躍させるために、天才軍師を演じていた事です。
「実際に天才軍師だろ」と言われればそうなのですが、オリジン諸葛亮は劉備のために、天才軍師である事を意図的に誇張しています。
いままでの諸葛亮は軍師らしく底が見えない人物でしたが、今作では昔からの知己である主人公の視点を通し、実はそれなりにプレッシャーを感じながら劉備軍の面々と対していた事や、諸葛亮に対する劉備の期待値を上げるだけ上げて去って行った徐庶への愚痴などを聞く事が出来るので、いつもよりも人間味が感じられる人物として描かれています。

長坂の戦い

民を伴う劉備らの行軍は遅く、背後には曹操軍の足音が迫る。
劉備と民と共に、江夏へ逃れよ。
(ゲーム内の説明より)

ついに来ました長坂の戦い。
江夏へ逃れようとする劉備を、荊州の民達が頼ってくるのは従来と同じ流れなのですが、今作はここで「曹操軍は無抵抗の民までは狙わないから、動かないように指示して置いていくべきだ」と反対する諸葛亮に対し、劉備が今作最高レベルの名言を生み出します。

「……諸葛亮、天下三分の大計のためには荊州を得ねばならなかったな。

俺は今、荊州を得たぞ

それを手放せ、とはおかしな献策だな」

劉備の考え方をたった一言で見事に表した、素晴らしい名言です。
これを聞いた諸葛亮も、思わず「恐れ入りました」と返します。

せきゆら
せきゆら

これが曹操が評価していた、劉備の「人を動かす力」なのですね。

しかし大勢の民を連れて逃亡するという判断は、当時の感覚では随分珍しい選択だったらしく、またも英雄アンチこと白鸞に目をつけられ、敵対されてしまいます。


この白鸞なのですが、いつも主人公がいる陣営の妨害役というノルマを課せられているせいなのか、特に今回劉備を妨害する理由が1番理不尽に感じました。
しかもそれを本人ではなく、主人公にぶつけて戦闘を仕掛けてくるので厄介です。

せきゆら
せきゆら

もう孫権の時みたいに当人同士で話し合ってくれ!という心境でした。




しかし長坂の戦いそのものは、随行武将を趙雲にすると阿斗救出を、張飛を選ぶと長坂橋仁王立ちを共に体験出来るという神仕様になっていて滅茶苦茶楽しいです。
どちらも専用のイベントまで用意されており、プレイしていてテンションが上がりました!

せきゆら
せきゆら

個人的には劉備の名言も含めて、過去最高の長坂の戦いです!



しかし勝利後、劉備が今回だけやたら味方の犠牲の大きさを気にしています。
「過去作の長坂の戦いでそんなストーリーあったっけ?」
と疑問に思っていたのですが、どうやらこのルートは長坂の戦いでエンディングが分岐するそうです。
まったく気づきませんでした……。
劉備の話ぶりからして、今回は通常ルート行きっぽいですね。

せきゆら
せきゆら

味方を多く敗走させたつもりはなかったのですが、全員生存必須だったのでしょうか?

赤壁の戦い

赤壁に、戦いの舞台は整った。
後は、各々が使命を果たすのみ。
曹操を討ち、決戦に勝利せよ。
(ゲーム内の説明より)

長坂では劉備や猛将達の活躍が目を惹きましたが、ここからは諸葛亮のターンです。
呉ルート同様、諸葛亮が孫権軍との同盟を取り付け、必勝の策を立てます。

そしてこのルートだと絡みが少ない黄蓋の投降(偽)を、本人の代わりに韓当・程普から教えてもらえる事、更に龐統の協力を取り付ける人物が周瑜から諸葛亮に変わっていたりと、同じ赤壁の戦いでも呉ルートとはやや流れが異なっております。  

せきゆら
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龐統との交流イベントもここでようやく解禁されます。

主人公も呉ルートと同じく、風向きを読んで火計の合図を送る役目を果たしました。
表向きは奇跡を起こした天才軍師を従える劉備をアピールするため、諸葛亮が東南の風を起こした事になっているのですが、当の諸葛亮本人はそろそろこのキャラ付けにウンザリしてきているようです。

せきゆら
せきゆら

ノリノリで農作物を作っていた頃の諸葛亮とは、もう会えなそうで寂しいですね。

華容道の戦い

天下三分の大計のため、曹操は劉備軍が追い詰めねばならない。
今こそ、曹操と決着をつけよ。
(ゲーム内の説明より)

呉ルートは赤壁の戦いでストーリーが終わるため、追撃する側としてこの戦いをプレイするのはこれが始めてです。
魏ルートではあまりにも難易度が高かったので、始まる前からつい身構えてしまっていたのですが、今回は勝利陣営側でのプレイだったからなのか、それとも3周目でレベルが上がっていたからなのか、さほど難しくは感じませんでした。

せきゆら
せきゆら

それでも圧倒的な敵兵の多さは相変わらずです!

そして魏ルートの時には容赦なく襲いかかってきた関羽でしたが、このルートでは曹操への恩を理由に、最後はまともに戦わないまま見逃してしまいます。
曹操を討つと今度は孫家が台頭してしまうからという理屈にもまったく異論はないのですが「だったら魏ルートの時も、最初から見逃してくれよ!」とつい、あの時の苦しみを思い出してしまいましたね。

せきゆら
せきゆら

魏ルートは主人公が曹操の隣にいるから、まあ戦ってええやろ感がありました。

エンディング

赤壁の戦いの戦後処理に追われる中、劉備は「今日ぐらいはのんびりさせて欲しい」と束の間の休息を取ります。
合わせて臣下達も休息を取るのですが、ここで張飛が「戦に脅かされず、皆が好きな事を出来る世の中こそが、兄者(劉備)の理想なのではないか」と何やら核心めいた事を口にします。

過去作から劉備は仁の世を目指していましたが、そもそも仁の世とは具体的に何なのか想像がつかない部分があったので、ここでハッキリ言語化してくれたのは嬉しかったです。

最後に

通常ルートではあるのですが、他ルートと違い誰も死なずに済む上、これまで曹操に追い詰められる一方だった劉備が、最後の最後で勝利を掴むので「これ真エンディングだった?」と思いかけるほどのハッピーエンドでした。
が、これでも通常ルートのようです。
こうなると真エンディングでどこまで劉備が天下へ近づけるのか、楽しみになってきます。

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