【ネタバレ有り】映画『ザ・ハッスル』感想:2人の女詐欺師による騙し合いバトル

映画

最近はホラー映画ばかり観ていたので、ちょっと気分を変えて軽いコメディが観たいなと思い、アマプラで『ザ・ハッスル』を観ました。
上映時間は約90分。
テンポも良く、サクッと観られるのが嬉しいところです。

※以下、後半にネタバレが含まれますので、ご注意ください。

映画『ザ・ハッスル』とは?(ネタバレなし)

『ザ・ハッスル』は2019年に公開された、アメリカのコメディ映画。
2人の女性詐欺師がお金持ちな男性をターゲットに騙し合いを繰り広げるという内容です。
私も観賞後に初めて知ったのですが実はこの『ザ・ハッスル』、完全オリジナルではなくリメイク作品。
元であるという1964年の『寝室ものがたり』が、1989年の『ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ』へとリメイクされ、そこから更に主要人物の性別を逆転させてリメイクし直したのが本作なのだそうです。
過去作では男性詐欺師だったんですね。
見た限り過去作の評価も高そうなので興味があったのですが、どうやら『寝室ものがたり』『ペテン師とサギ師/だまされてリビエラ』は現時点でアマプラで配信されておらず、気軽な予習は少々難しそうです。

映画『ザ・ハッスル』のあらすじと感想

あらすじ(ザックリ)

ある日、ベテラン詐欺師・ジョセフィーヌは、小規模な詐欺ばかりを仕掛けているペニーという詐欺師に出会います。
当初は商売がたきとなるペニーを追い払おうと画策するジョセフィーヌですが、ペニーもなかなか引き下がろうとしません。
最終的に2人は「どちらが一人の男性からより金を巻き上げられるか」という勝負に突入。
そのターゲットとなったのが、好青年トーマスでした。
彼をめぐり、2人の女詐欺師の頭脳戦が始まります。

感想(ネタバレ注意)

ペニーは勝負を通じて、トーマスの誠実さや優しさにどんどん惹かれていきます。
観ているこちらも「もしかして彼だけは本当に善人なのでは…?」とつい応援したくなってしまうほど。
ですが、そこはやはりコメディ映画。
まさかのどんでん返しが待っていました。私も完全に騙された。
そしてあっさり彼に落とされたペニーはともかく、ベテランのジョセフィーヌまでこうも見事に騙せるものなのか?!と大混乱。

しかし思い返してみると、序盤でジョセフィーヌが「なぜ女の方が詐欺師に向いているのか? それは男が『女より自分の方が頭が良い』と思っているから(要約)」と語る場面がありました。
これは先入観を逆手に取りやすいという女詐欺師の優位性を語ったものです。
ところがその優位性を信じすぎたが故に、いつの間にかジョセフィーヌ自身が同じ思考の罠にかかってしまっていたように思えます。
自分がターゲットより一枚上手だと信じて疑わず、下に見ていたのをまんまと逆手に取られてしまう。その構図はあまりにも綺麗なブーメランでした。

せきゆら
せきゆら

そんなどんでん返しに中指立ててブチギレるジョセフィーヌ(しかもアン・ハサウェイ)が面白すぎました。

最後に(ネタバレ注意)

さんざん場を掻き回してくれたトーマスですが、最後の最後でまたもや驚かされました。
登場人物の中でも、彼だけは終始その本心が見えず、何をしでかすか分からないスリルがありました。そんな予測不能な存在感が、物語に良いスパイスを加えてくれていたと思います。

せきゆら
せきゆら

個人的にはペニーへの言葉がどこまで本当だったのか、気になるところです。

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