この記事では「真・三國無双 ORIGINS 第四章 孫策、江東に起つ 劉備、下邳に惑い 曹操、官渡に雌雄を決す(蜀ルート)」のストーリー感想を書いていきます。
以降、ネタバレが含まれておりますので、閲覧の際はご注意ください。

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下邳迎撃戦
寿春へ向かう途上、劉備は下邳に侵攻してきた袁術軍と遭遇する。
袁術軍を退け、徐州を守れ。
(ゲーム内の説明より)
先日助けた呂布軍の軍師・陳宮に見送られながら袁術との戦いに挑む劉備軍。
構図がそのまま徐州の戦い(曹操軍サイド)開始前のようで、嫌な予感しかしません。
とはいえさすがの劉備達も呂布軍の裏切りは予想済みだったので、監視役として張飛を下邳に残す事にします。
おかげで戦も酒も控える羽目になった張飛は、主人公に愚痴をこぼしたりと、目に見えてモチベが下がってしまいました。

人選に何かしらの理由はあるのでしょうが、多分関羽を残した方が良かったヤツですコレ。
そしてこちらが袁術と戦っている間、案の定張飛は禁酒に失敗。
酔っぱらった隙を突かれた結果、下邳を奪われます。
びっくりする程、猛スピードでフラグを回収していきました。
これには流石の劉備も精神的に参ってしまい、そのまま徐州を呂布に託してしまいます。

シャレにならない事態を引き起こしてはいるものの、オリジン張飛は愛嬌がありすぎて、妙に憎めません。
袁術討伐戦
袁術討伐のため、劉備は呂布に従って、寿春に赴いた。
帝を僭称する袁術を討伐せよ。
(ゲーム内の説明より)
孫家と比べると話の本筋にまったく関わってきませんが、劉備軍サイドでも袁術との戦いは続きます。
とはいえ孫家以上に劉備軍は袁術との関わりが薄いので、呉ルートとほとんど同じシーンばかりになるかと思いきや、このルートでは曹操が劉備に対し、大人しく呂布に従っている事を痛烈に批判するシーンが追加されていました。
ここでいつもは温厚な劉備が怒りを見せていたのも珍しかったのですが、わざわざ自ら出向いて劉備に発破をかけに来た曹操の行動も、らしくなくて驚きました。
曹操的には、劉備と呂布が仲間割れしてくれた方が都合が良いからけしかけたのでしょうが、そこにライバルとしての感情も入っているように見えます。

対等な英雄同士だからこそ見られた一面といった感じで、個人的にはかなり熱いシーンでした!
小沛逃亡戦
突然の襲撃を受け、劉備はついに呂布とたもとを分かつ決意をした。
追手を退け、曹操軍と合流せよ。
(ゲーム内の説明より)
曹操軍の画策により、呂布軍からあらぬ疑いをかけられてしまった劉備。
陳宮は事態を察したようですが、そもそも呂布軍に「劉備を問いただして真偽を確かめる」という発想がないので、そのまま曹操軍の思惑通りに襲撃してきます。
戦闘やストーリー自体は魏ルートとさほど大きく変わらないのですが、このルートからだとようやく劉備が心身共に呂布軍から解放され、立ち直りつつある姿を見る事が出来ました。

結果的に、宿敵の曹操が立ち直りのきっかけを与える形になっているのが、何ともいえません。
下邳の戦い
劉備は曹操と合流を果たし、呂布を討つ戦いに参じる。
下邳城を攻略し、呂布を討て。
(ゲーム内の説明より)
ここも曹操軍サイドのストーリーと大きな変化はありません。
しかし呂布軍最期のムービーは劉備軍サイドで見た方が、方天画戟を投げつけたくだりに色んな意味で納得感が出ていて好きでした。

劉備に方天画戟が当たらないよう、軌道をそらす張飛のファインプレーにも注目です!
その後、恩人である公孫瓚が袁紹に敗北したとの報せを受け、その死を悲しむ劉備。
しかし悲しみとは裏腹に、袁紹が天下最大の勢力となったこの状況で、自身はどう立ち回るべきかを考えていました。
以前よりも上に立つ人間として、明らかに成長してきています。
呂布との戦いを乗り越えた経験を、このような形でストーリーに反映してくれるのは嬉しいですね。

この劉備の変化、魏ルートの主人公は「あの劉備が?」と驚いていましたが、こちらの視点から見ると納得です!
下邳防衛戦
劉備が天下に雄飛するため、下邳を失うわけにはいかない。
関羽と共に、下邳城を守り抜け。
(ゲーム内の説明より)
実質曹操の支配化にある帝から助けを求められた劉備は、その声に応えるためにも曹操から離れる事を決意。
拠って立つ地を得るため、下邳城へ向かいました。

何度も名前だけは出てきた袁術ですが、さっくりナレ死で済まされてしまいます。
その後劉備は張飛と共に、袁紹と同盟を結びに行くのですが、その隙に曹操軍が下邳城へと攻め寄せてきます。
ここで城を守備していた関羽が降伏する流れは魏ルートと同じなのですが、蜀ルートでは何とここで、主人公も関羽と共に曹操軍へ降伏してしまいます。
てっきり主人公は劉備達と共に関羽の帰還を待つのかと思いきや、まさかの関羽サイドです。
関羽で始まり関羽で終わる魏ルートといい、何かと主人公は関羽と縁がありますね。

それにしても、関羽だけでなく主人公も欲しかった曹操が、ご機嫌そうで何よりでした。
白馬・延津の戦い
袁紹軍は圧倒的兵力で攻め来る。
だが曹操麾下の将に恐れはない。
顔良を討ち、白馬城を救援せよ。
(ゲーム内の説明より)
こちらも曹操軍のストーリーとさほど大きな違いはありません。
むしろこちらでもあっさり郭嘉が劉備の情報を教えてくれるので、やや拍子抜けでした。
夏侯惇のように、曹操の意向を無視してでも関羽を排除しようとする家臣の存在も目立ちますが、郭嘉は曹操本人が目の前にいたのもあり、表面上はあくまで約定を優先させているようです。
もしくは主君への忠義を理解出来る郭嘉には、関羽はどうやっても曹操の所には来ないと分かっていたからこその情報提供だったのかもしれません。

曹操は劉備を消せば関羽が手に入ると思っているようですが……。
関羽千里行
劉備は許都にいるかもしれない。
千里を行く理由はただそれのみ。
関羽と共に劉備の元へ帰還せよ。
(ゲーム内の説明より)
魏ルートに関羽千里行がなかったため、今作ではやらないのかと思いきや、何とついにここでやってくれます!
そりゃ主人公も関羽サイドにいる訳です。
しかも開幕から真・三國無双2で大好きだったBGM「ARENA」が流れてテンション爆上がりでした!

過去作をプレイしている人ほど、嬉しいステージだと思います!
そして戦闘をある程度進めると、趙雲に馬泥棒と勘違いされ、追い回される周倉に出会います。
蜀ルートは大体周倉のせいで、他のルートよりもギャグ展開が多いのが面白いですね。

何よりこのルートだけは途中で脱落する武将がいないので、安定して明るい気持ちで見る事が出来ます。
このタイミングでまさかの趙雲・周倉と一気に仲間が2人も増えたところで、荀彧と混戦中の劉備達を発見。
これまで追い詰められてばかりの劉備軍でしたが、どんどん良い流れが来ます。
ここから曹操軍を打ち倒し、合流を果たしたシーンは非常に熱かったです!

劉備軍と言いつつ、実際にそれが形になったのはこの瞬間からだと思います。
最後に
ここへ来てようやく始まった感が出てきた劉備軍。
しかし完全に武に偏りすぎたパワー軍団と化してしまったので、いい加減軍師の存在を求めます。

最終章まで軍師不在のゴリ押しで辿り着く三国志、新鮮すぎます。
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