著者の佐藤雅彦さんってどこかで聞いたような……と思っていましたが、どうやらだんご3兄弟やピタゴラスイッチ等を手掛けた方だそうです。

せきゆら
そう言われてみると本書の考え方やイラストは、ピタゴラスイッチに似た雰囲気があります。
はじめは「哲学」という文字を見て、何となくハードルが高そうだと身構えてしまいましたが、実際には考えることの楽しさを伝える内容となっているため、かなり読みやすかったです。
例えば「逆算という考え方」というテーマについて取り上げた時には、
・急いでいる時にエレベーターに乗る時は、1番後ろに乗った方が最初に降りやすい
・プリンは底にカラメルを入れておくことで、皿にあけた時に頭が綺麗なカラメルになる
という2つの具体例を可愛いイラスト(文章付き)で伝え「これは何だ?!」とこちらの興味を惹いたところで「最終結果をイメージすることで、はじめに何をすれば良いのか分かる」とわずか1ページで簡潔に解説してくれます。(作者曰く「プッチンプリンの法則」)
そのため子供でも気軽に哲学に触れやすくて良い本だと思っていましたが、どうやらすでに本書は学校の教科書にも載っているらしいです。

せきゆら
どのテーマが教科書に掲載されているのか、気になりますね。
他にもコーヒーカップの中身あてクイズや、作者の日常を書き下ろした「プチ哲学的日々」など、あらゆるやり方を通して、考える機会を与えてくれます。
文庫で半分はイラストでサクッと読めるのもあり、私のように哲学を難しく感じる人間にとっては入り口としてちょうど良い本でした。

せきゆら
ちなみにコーヒーカップの中身当てクイズは、何故か1番前だと思い、見事に外しました。
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