【感想・ネタバレ】映画『変な家』思ったより怖くて賛否両論?!な話題作

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その他レビュー

この記事では映画『変な家』の紹介や感想を書いていきます。



見た人からは賛否両論で話題となっていた本作。
書籍版を読んでいた事もあり、その理由が気になるので見に行ってみました。

せきゆら
せきゆら

以下、ネタバレが含まれておりますので閲覧の際はご注意下さい。

書籍版の感想記事はコチラから↓

変な家(今回映像化された作品)
変な家2〜11の間取り図〜(続編)
変な絵(栗原が大学時代に遭遇した謎)

原作の文庫版

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映画【変な家】のあらすじ

“雨男”の名前で活動する、オカルト専門の動画クリエイター・雨宮(間宮祥太朗)は、マネージャー(DJ松永)から、引越し予定の一軒家の間取りが”変”だと相談を受ける。
そこで雨宮は、自身のオカルトネタの提供者である、ミステリー愛好家の設計士・栗原さん(佐藤二朗)にこの間取りの不可解な点について意見を聞いてみることに…。
次々と浮かび上がる奇妙な”違和感”に、栗原さんはある恐ろしい仮説を導き出す…。

公式HPより

映画【変な家】の登場人物

雨男/雨宮……演:間宮祥太朗 
主人公。オカルト専門の動画クリエイター。間取りの謎に挑むための動機付けなのか「売れないYouTuber」という設定に変わっている。

栗原……演:佐藤二朗
雨宮が持ち込んできた間取りの謎を解く建築士。(詳しくは感想にて後述)

柚希……演:川栄李奈
雨男が動画で取り上げた変な間取りについて何か知っているらしく、雨宮に接触してくる。原作ではあくまで依頼人という立ち位置だったが、映画ではヒロイン役になる。 

柳岡……演:DJ松永
原作では雨宮の知人だったが、映画では彼の担当マネージャーになっている。映像化に伴い「マジもんじゃねーか!」という迷台詞を生み出す。

松岡喜江……演:斉藤由貴
柚希・綾乃の母。 

片淵綾乃……演:瀧本美織
柚希の姉。

片淵慶太……演:長田成哉
綾乃の夫。 

片淵重治……演:石坂浩二
片淵家当主。

片淵文乃……演:根岸季衣
重治の妻。 

森垣清次……演:髙嶋政伸 
片淵家の親戚。 

ネタバレ注意!映画【変な家】の感想

不動産ミステリーではなくホラー?!

本作が賛否両論となった1番の要因は「不動産ミステリーを期待して見に行ったら、後半から急にホラー映画が始まった」という所かと思われます。
不動産ミステリーとしてバズった「変な家」ですが、本作は書籍版と比べるとミステリー要素が薄いです。
書籍版であればページの手を止めて考える猶予がありましたが、映画では栗原さんが秒速で解き明かしてしまうため、推理を楽しみたい人には向かない作品だと思います。

また書籍版では、あくまで傍観者の立場から「左手供養」という真相に辿り着いた栗原達でしたが、映画では左手供養の儀式に巻き込まれる当事者へと変更されているため、ホラー要素が書籍版よりもはるかに強くなっています。
更に蛆虫やハエが群がる描写で不快感を覚えさせたり、突然大きな音を出し、観客を驚かせようとする演出が含まれているため、不動産ミステリーを期待して見に来た人にとっては「頼んだものと違うものが出てきた」という気分になっても無理はないと思いました。

せきゆら
せきゆら

本作はホラー映画ではなく年齢制限も無いようですが、ホラーやグロテスクが苦手な人や子供が何も知らずに見たらトラウマになりそうです。

しかし短時間だからこそ見やすかった元動画の構成を映画で2時間やる訳にもいきませんし、左手供養のくだりは一部改変されていたとはいえ、そのほとんどは原作の書籍版へ忠実に沿っていた事を考えると、この急な路線変更自体はやむ終えなかったのかもしれません。
いっその事、シンプルに出てくる間取りの数が多い「変な家2〜11の間取り図〜」を映像化した方が、見る人が求める「不動産ミステリー」に応えられたのではないかと思いました。

せきゆら
せきゆら

という事で、是非「変な家2〜11の間取り図〜」の映画化をお願いします。

原作の間取りを再現した物件が見られるのは嬉しい

やはり原作で見た間取りの家が、実際の物件としてほぼ再現されていたのにはテンションが上がりました。
ホラー要素が強くなっているせいか、引っかき傷や汚れで思っていたよりも不気味な家になっていましたね。
また間取りの不自然なスペースを利用し、敵から身を隠すシーンが新たに追加されていたのですが、それを言葉ではなく上から間取り全体が見えるようなカメラワークで伝えるシーンが、間取りをテーマにした作品ならではの手法で好きでした。

癖が強すぎる栗原

本作で間取りの謎を解き明かす建築士・栗原は、ミステリーでいうところの探偵役のようなポジションです。
映画では佐藤二朗が演じています。
映画版の栗原は、初登場からいきなり独特すぎるパフェの食べ方を披露する等、変人キャラとして描かれています。
そして開口一番、不意打ちで原作者・雨穴さんを意識した話し方で喋り始めたので「雨宮じゃなくて栗原が原作者に寄せるんかい!」と笑いをこらえるのに必死でした。
佐藤二朗本人の個性が強すぎるのもあり、原作の栗原とはかなり違う印象を受けます。
しかしノリノリで不謹慎な推理をしながらも、ときどき良心を垣間見せてくる絶妙な匙加減は映画でも維持されていたため、別物の栗原としてこれはこれで有りだと思いました。

結末について(+妄想)

依頼人である柚希の母・吉江と姉・綾乃はいまだ片淵家の洗脳が解けていなかった事が発覚した一方、雨宮宅の間取りにも妙な音がする謎の空間が有る事が発覚し……という風に、原作と比べ映画の方はよりホラー要素強めな結末で終わりました。

いまだ洗脳状態にある姉・綾乃のくだりは彼女の夫である慶太にとって、ある意味原作以上に報われない結末とも取れるので、後味が悪かったですね。

雨宮の家にある謎の空間からする音については、観客の想像にまかせる形で終わったので、私は吉江だったのではないかと思う事にしました。
というのも、中盤あたりで吉江が雨宮宅に潜んで彼を襲撃した際、侵入経路が不明のまま終わっているため、その際に謎の空間について知っていたとしてもおかしくはないからです。
最後に綾乃と次の儀式について話していた所を娘・柚希に聞かれてしまった事から、彼女が雨宮の元へ再び相談しに行ってしまう可能性があるため、その前に雨宮を殺害しようとしたのでは無いでしょうか。
まだ脅迫の段階で「雨宮の首を切りつける」という殺人一歩手前のやり方を取った彼女であればやりかねません。
そもそも吉江は過去に左手供養の生贄としてホームレスを殺害したと思われる描写もあるため、元々「殺人」という選択肢が彼女の中にありえるのが恐ろしい所です。
(ホームレスであれば遺体が見つかっても身元が判明しない可能性が高いため、彼らへの炊き出しは生贄を物色する目的があったと思われます)

最後は栗原も巻き添えになっていますが、彼は吉江が雨宮を襲撃した犯人であると暴き、左手供養について彼女に吐かせた張本人であるため、むしろ雨宮以上の脅威として狙われていてもおかしくはないです。(これだと続編に繋がらなくなりますが……。)

せきゆら
せきゆら

清次のように謎の空間の壁を突き破って襲いかかったのでしょうか。

最後に

個人的には書籍版の真相と大きな違いがなかったせいか、思っていた程のショックはありませんでした。
しかし登場人物達のイメージが大分違うため、原作通りの人物像を期待する人にはあまりおすすめ出来ない作品だと思います。

せきゆら
せきゆら

ちなみに映画には幅広い世代の観客が見に来ていました。
柳岡の「マジもんじゃねーか!」でざわついていた記憶があります。

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